SAFe Glossary
A
-
Agile Product Delivery (アジャイルプロダクトデリバリー)
アジャイルプロダクトデリバリーは、価値のあるプロダクトとサービスを継続的に定義、構築してカスタマーとユーザーにリリースするカスタマーセントリックなアプローチです。
-
Agile Release Train, ART (アジャイルリリーストレイン)
アジャイルリリーストレインはアジャイルチームで、長期的に存続するものです。また、他のステークホルダーと共に、1つのバリューストリームの中で、1つもしくはそれ以上のソリューションを、インクリメンタルに開発、デリバリー、または必要に応じて運用します。
-
Agile Team (アジャイルチーム)
SAFeにおいて、アジャイルチームとは、短いタイムボックスでデリバリーされるバリューの増分を定義、構築、テスト、デリバリーする5~11人で構成される機能横断的なグループです。
-
Architectural Runway (アーキテクチュラルランウェイ)
アーキテクチュラルランウェイは、近々実装されるフィーチャーを、過度な再設計や遅延無く実装するために必要な、既存コード、コンポーネント、技術インフラから成ります。
B
-
Built-In Quality (ビルトインクオリティ)
ビルトインクオリティの実践により、各ソリューション要素は、開発期間を通してインクリメント毎に適切な品質基準を満たす事を確実にします。
-
Business Agility (ビジネスアジリティ)
ビジネスアジリティは、革新的なビジネスソリューションによって市場の変化や新たなチャンスに速やかに対応することで、デジタル時代に競い合い繁栄するための能力です。
-
-
Business Owner (ビジネスオーナー)
ビジネスオーナーとは、アジャイルリリーストレインによって開発されるソリューションのガバナンス、コンプライアンス、費用対効果 (ROI) に対して、主要ビジネスの責任と技術面での責任を負うステークホルダーで構成される少人数グループです。ビジネスオーナーは、利用に関する適性を評価し、特定のARTイベントに積極的に参加する必要があるARTの主要なステークホルダーです。
C
-
-
Capability (ケイパビリティ)
ケイパビリティは、通常は複数のARTにまたがるような、ハイレベルなソリューションの振る舞いです。ケイパビリティは、単一PIでの実装を容易にするために、複数のフィーチャーにサイズ調整され、分割されます。
-
Communities of Practice, CoPs (コミュニティオブプラクティス)
コミュニティオブプラクティスは、特定のテクノロジー分野またはビジネス分野で共通の関心事項を持つ人々の組織化されたグループです。このグループは定期的に情報を共有し、スキルを向上させ、各分野の全般的な知識の発展のために積極的に連携します。
-
Compliance (コンプライアンス)
コンプライアンスとは、チームがあらゆる規制や業界標準、その他の関連規格を遵守していることを保証しつつ、最高品質を誇るシステムを構築するためにリーンアジャイル開発手法を適用することを可能にする戦略および一連の活動とアーティファクトを指します。
-
Continuous Delivery Pipeline, CDP (コンティニュアスデリバリーパイプライン)
コンティニュアスデリバリーパイプラインは、エンドユーザーにバリューを提供するために新機能を構想からリリースオンデマンドまで導くために必要なワークフロー、アクティビティ、オートメーションを示します。
-
Continuous Deployment, CD (コンティニュアスデプロイメント)
コンティニュアスデプロイメントは、検証済みのフィーチャーをステージング環境から取得し、本番環境にデプロイするプロセスです。このプロセスを経ることで、フィーチャーのリリース準備が整います。
-
Continuous Exploration, CE (コンティニュアスエクスプロレーション)
コンティニュアスエクスプロレーションは、市場とカスタマーのニーズを継続的に調査し、見極めたニーズに対応するソリューションに向けビジョン、ロードマップ、そしてフィーチャーの一式を定義することで、イノベーションを推進し、構築すべきものについて連携を促進するプロセスです。
-
Continuous Integration, CI (コンティニュアスインテグレーション)
コンティニュアスインテグレーションは、プログラムバックログからフィーチャーを取り出し、導入およびリリースの準備ができているステージング環境で開発、テスト、インテグレーション、検証を行うプロセスです。
-
Continuous Learning Culture (コンティニュアスラーニングカルチャー)
コンティニュアスラーニングカルチャーのコンピテンシーは、個々人およびエンタープライズ全体に対し、知識、コンピテンス、パフォーマンス及びイノベーションを継続的に向上することを奨励する一連のバリューとプラクティスを記述しています。
-
Core Value (コアバリュー)
アラインメント (ベクトルを揃える)、ビルトインクオリティ(品質の作り込み)、トランスペアレンシー(透明性)、プログラムエグゼキューション(プログラムの実行)から成る4つのコアバリューは、SAFeの有効性にとって重要となる基本的な考えを表しています。これらの指針は、SAFeポートフォリオに参加するすべての人の振る舞いと行動を決定付けるのに役立ちます。
-
Customer (カスタマー)
カスタマーは、ポートフォリオのバリューストリームによって作成・維持されるビジネスのソリューションのバリューを受け取る最終的な受益者です。
-
Customer Centricity (CC: カスタマーセントリシティ)
カスタマーセントリシティとは、エンタープライズが提供するすべてのプロダクトとサービスを通して、カスタマーのためにポジティブな体験を作り上げることに集中する考え方とビジネスのやり方です。
D
-
Design Thinking (デザインシンキング)
デザインシンキングは、利益が多くライフサイクルにわたって持続可能な望ましいプロダクトを作り上げるカスタマーセントリックな開発プロセスです。
-
-
DevOps (デブオプス)
DevOpsとは、考え方、文化、および一連の技術的プラクティスのことです。これは、ソリューションの計画、開発、テスト、導入、リリース、維持に必要な、すべての人々の間のコミュニケーション、インテグレーション、オートメーション、そして緊密な連携を提供します。
E
-
Enabler (イネーブラー)
イネーブラーは、今後のビジネス上の機能を提供することを目的にアーキテクチュラルランウェイを拡張するために必要な活動をサポートします。対象の活動には、エクスプロレーション、アーキテクチャー、インフラストラクチャー、コンプライアンスに関連する活動が含まれます。イネーブラーはさまざまなバックログに取り込まれ、フレームワーク全体を通して発生する作業となります。
-
Enterprise (エンタープライズ)
エンタープライズは、各SAFeポートフォリオが属する事業体を表します。
-
Enterprise Architect (エンタープライズアーキテクト)
エンタープライズ アーキテクトは、現在および未来のビジネスケイパビリティをサポートするポートフォリオを実現する技術戦略とロードマップを確立します。
-
Enterprise Solution Delivery (エンタープライズソリューションデリバリー)
エンタープライズ ソリューションデリバリーのコンピテンシーは、世界最大かつ最先端のソフトウェアアプリケーション、ネットワーク、サイバーフィジカルシステムの仕様、開発、デプロイ、運用や進化に対してリーンアジャイルプリンシプルとプラクティスを適用する方法を表すものです。
-
Epic Owner (エピックオーナー)
エピックオーナーは、ポートフォリオ カンバンシステムを通して、ポートフォリオエピックを調整する責任者です。エピックオーナーは、エピック、Minimum Viable Product (MVP)、およびリーンビジネスケースを定義し、承認された場合、実装を円滑に進めるため支援します。
-
Epic (エピック)
エピックは、ポートフォリオ内で生じるより実質的な投資を引き付ける重要なソリューション開発の取り組みのためのコンテナです。範囲と影響が相当大きいため、エピックには実装前にMinimum Viable Product (MVP) の定義とリーン ポートフォリオ マネジメントの承認が必要となります。
-
Essential SAFe (エッセンシャルSAFe)
Essential SAFeには、複数のアジャイルチームの集合体であるアジャイルリリーストレイン (ART) 経由でビジネスソリューションを絶えず提供するために必要な役割、イベント、アーティファクトが含まれます。
F
-
Feature (フィーチャー)
フィーチャーはステークホルダーのニーズを満たすサービスです。各フィーチャーには、ベネフィットハイポテシスと承認基準が含まれており、必要に応じて、単一のアジャイルリリーストレイン (ART) によってプログラムインクリメント (PI) でデリバリーできるようなサイズに調整され、分割されます。
-
Foundation (ファウンデーション)
ファウンデーションには、規模を拡大してバリューを正常に納品するために必要な、助けになるプリンシプル、価値観、考え方、実装ガイダンス、リーダーシップの役割が含まれています。
-
Full SAFe (フル SAFe)
Full SAFeは、ビジネスアジリティに必要な7つのコアコンピテンシーすべてを含む最も包括的なコンフィグレーションです。
I
-
Innovation and Planning Iteration (イノベーション&プランニングイテレーション)
イノベーション&プランニング (IP) イテレーションは各プログラムインクリメント(PI) で生じるもので、複数の目的を果たします。これは、PIオブジェクティブを果たすための見積もりバッファーの役割を果たすほか、イノベーション、コンティニュアスラーニング、PIプランニング、インスペクト&アダプト (I&A) などのイベントに専用の時間を提供します。
-
Inspect & Adapt, I&A (インスペクト&アダプト)
インスペクト&アダプト (I&A) は、各プログラムインクリメント (PI) の最後に行われる重要なイベントです。このイベントでは、トレインが現状のソリューションのデモを実施し、評価を行います。チームは、構造化されたプロブレムソルビングワークショップを通じて、評価結果を反映し、改善のためのバックログアイテムを特定します。
-
Iteration (イテレーション)
イテレーションは、アジャイル開発の基本的な構造ブロックです。各イテレーションは、標準的な固定長のタイムボックスであり、アジャイルチームはこのタイムボックスの中で、テスト済みのソフトウェアとシステムを提供する形でインクリメンタルなバリューを実現します。このタイムボックスの推奨期間は2週間です。ただし、ビジネスの状況に応じて、1~4週間の範囲で許容されます。
-
Iteration Execution (イテレーションエグゼキューション)
イテレーションエグゼキューションとは、アジャイルチームがイテレーションのタイムボックス全体にわたって作業を管理し、その結果、高品質でテスト済みのシステムのインクリメントを生み出すことです。
-
Iteration Goal (イテレーションゴール)
イテレーションゴールは、アジャイルチームがイテレーションで達成することに同意しているビジネスオブジェクティブとテクニカルオブジェクティブの概要です。このオブジェクティブはアジャイルリリーストレイン (ART) をセルフオーガナイズし、セルフマネージするチームとして調整するために不可欠です。
-
Iteration Planning (イテレーションプランニング)
イテレーション プランニングは、次のイテレーションの期間にどの程度のチームバックログの実現をコミットできるかをチームメンバー全員で決定するイベントです。チームは、コミットしたイテレーションゴールのセットとして開発内容をまとめます。
-
Iteration Retrospective (イテレーションレトロスペクティブ)
イテレーションレトロスペクティブは、アジャイルチームメンバーがイテレーションの結果について話し合い、彼らが実践したことをレビューして、改善の方法を特定するための定期的なミーティングです。
-
Iteration Review (イテレーションレビュー)
イテレーションレビューは一定のリズムに基づくイベントで、各チームは各イテレーションの終わりにインクリメントを検査し、進捗状況を評価し、次のイテレーションのためにそのバックログを調整します。
L
-
Large Solution SAFe (ラージソリューションSAFe)
Large Solution SAFeは、最大級のアプリケーション、ネットワーク、サイバーフィジカルシステムを構築し進化させていくための、追加の役割、プラクティス、ガイダンスを記述しています。
-
Lean Budget Guardrails (リーンバジェットガードレール)
リーンバジェットガードレールは、特定のポートフォリオに割り当てられた予算、支出、ガバナンスのポリシーとプラクティスを記述しています。
-
Lean Budgets (リーンバジェット)
リーンバジェットは、リーンアジャイルアプローチの一つで、プロジェクトコスト計算におけるオーバヘッドとコストを削減する事により、スループットと生産性を増加させ、ファイナンシャルなガバナンスを実現します。
-
Lean Portfolio Management (リーンポートフォリオマネジメント)
リーン ポートフォリオ マネジメントのコンピテンシーは、リーンとシステムシンキングのアプローチを戦略と投資資金の調達、アジャイルポートフォリオの運用、およびガバナンスに適用することで、実行に合わせて戦略を調整します。
-
Lean User Experience, Lean UX (リーンユーザーエクスペリエンス)
リーンユーザーエクスペリエンス(Lean UX)デザインはリーンアジャイル手法を採用した考え方、文化、プロセスのことです。これは、最小限の実現可能な機能を実装し、ベネフィットハイポテシスに対する結果を測定することによって成功の度合いを決定します。
-
Lean-Agile Leadership (リーンアジャイルリーダーシップ)
リーンアジャイルリーダーシップのコンピテンシーは、個人やチームが潜在能力を最大限発揮できるよう後押しすることで、リーンアジャイルリーダーが組織の変化やオペレーショナルエクセレンスを推進、維持する方法を表すものです。
-
Lean-Agile Mindset (リーンアジャイルマインドセット)
リーンアジャイルマインドセットとは、アジャイル宣言とリーンシンキングの概念に従うSAFeリーダーとプラクティショナーの信念、前提、姿勢、行動を組み合わせたものです。これは、SAFe プリンシプルとプラクティスを採用し、適用するための個人的で知的なリーダーシップの基礎です。
-
Lean-Agile Principle (リーンアジャイルプリンシプル)
SAFeは、10の不変かつ基本的なリーンアジャイルプリンシプルに基づいています。これらの信条と経済的概念が、SAFeの役割とプラクティスを示唆し、情報を提供します。
M
-
Measure And Grow (メジャー&グロー)
メジャー&グローは、ポートフォリオがビジネスアジリティの進捗度を評価して、次の改善ステップを決定する方法です。
-
Metrics (メトリクス)
メトリクスは、組織がポートフォリオ、ラージソリューション、ART、およびチームのビジネスオブジェクティブとテクニカルオブジェクティブの達成に向け、どの程度順調に前進しているかを評価するために使用される、合意に基づく指標です。
-
Milestone (マイルストーン)
マイルストーンは、特定のオブジェクティブまたはイベントに対する進捗状況を追跡管理するために使用されます。SAFe マイルストーンには3種類があります。プログラムインクリメント (PI)、固定された日付、および学習のマイルストーンです。
-
Model-Based Systems Engineering, MBSE (モデルベースシステムエンジニアリング)
モデルベースシステムエンジニアリング (MBSE) は一連の関連システムモデルを開発するプラクティスで、開発中のシステムの定義、設計、および文書化を支援します。これらのモデルを使用すると、システムのさまざまな側面の調査、更新、ステークホルダーへの伝達を効率的に行えると同時に、従来のドキュメントに対する依存度を大幅に軽減または排除できます。
N
-
Nonfunctional Requirement, NFR (ノンファンクショナルリクワイアメント)
ノンファンクショナルリクワイアメント (NFR) では、セキュリティ、信頼性、性能、保守性、拡張性、有用性などのシステム特性を定義します。さまざまなバックログにまたがるシステムの設計に対する制約または制限の役割を果たします。
O
-
-
Organizational Agility (オーガニゼーショナルアジリティ)
オーガニゼーショナルアジリティのコンピテンシーは、リーンシンキングの人々とアジャイルチームがビジネスプロセスを最適化し、明確で決定的な新規コミットによって戦略を進化させ、必要に応じて新たなチャンスを活用するために組織を適応させる方法を表すものです。
P
-
-
PI Objectives (PIオブジェクティブ)
プログラムインクリメント (PI) オブジェクティブは、アジャイルチームやアジャイルリリーストレインが次のプログラムインクリメント (PI) で達成するビジネスオブジェクティブとテクニカルオブジェクティブをまとめたものです。
-
-
Portfolio Backlog (ポートフォリオバックログ)
ポートフォリオ バックログは、SAFe内で最も高いレベルのバックログです。総合的なソリューション一式を構築、進化させることを目的とする今後のビジネスやイネーブラーエピックのためのホールディングエリアを提供します。
-
Portfolio Kanban (ポートフォリオカンバン)
ポートフォリオカンバンシステムとは、アイデアの創出から分析、実装、完成に至るまで、ポートフォリオエピックのフローを可視化し、管理するための手法です。
-
Portfolio SAFe (ポートフォリオSAFe)
Portfolio SAFeは、実行に合わせて戦略を調整し、1つあるいは複数のバリューストリームを通過するバリューフローに関連するソリューション開発を体系化します。
-
Portfolio Vision (ポートフォリオビジョン)
ポートフォリオ ビジョンは、ポートフォリオのバリューストリームとソリューションの将来の状態の説明です。ポートフォリオのオブジェクティブとエンタープライズのより広範なオブジェクティブを達成するためにバリューストリームとソリューションを連携させる方法を説明するものです。
-
Pre-and Post-PI Planning (プリ&ポスト PIプランニング)
プリ&ポストプログラムインクリメント (PI) プランニングイベントは、ソリューショントレインに属するアジャイルリリーストレイン (ART) およびサプライヤーのためのPIプランニングの準備やフォローアップのために使用されます。
-
Product Management (プロダクトマネジメント)
プロダクトマネジメントは、プロダクト/市場のライフサイクルを通してカスタマーのニーズを満たす、魅力的で、経済的に妥当な、ソリューションが実現可能で、持続可能なプロダクトの構築を定義し支援する責任を負います。
-
Product Owner, PO (プロダクトオーナー)
プロダクトオーナー (PO) は、ストーリーを定義しチーム バックログの優先順位付けを担当するアジャイルチームのメンバーで、チームのフィーチャーやコンポーネントの概念的および技術的な完全性を維持しながら、プログラム優先順位の実行を効率化します。
-
Program Backlog (プログラムバックログ)
プログラムバックログは、今後ユーザーのニーズに対応することや、単一のアジャイルリリーストレイン (ART) にビジネス上のメリットをもたらすことを目的にリリースされるフィーチャーのためのホールディングエリアです。プログラムバックログのホールディング対象には、アーキテクチュラルランウェイの構築に必要なイネーブラーフィーチャーも含まれます。
-
Program Increment, PI (プログラムインクリメント)
プログラムインクリメント (PI) とはタイムボックスのことであり、このタイムボックス内でアジャイルリリーストレイン (ART) が実施中またはテスト済ソフトウェアやシステムの形式でインクリメンタルなバリューを納品します。通常、PIは8~12週間です。PIの最も一般的なパターンでは、4回の開発イテレーションに続いて、イノベーション&プランニング (IP) イテレーションを1回行います。
-
Program Increment (PI) Planning (プログラムインクリメントプランニング)
アジャイルリリーストレイン (ART) の心臓部としての役割を果たすプログラムインクリメント (PI) プランニングは、全てのARTを共通のミッションとビジョンにベクトルを揃え、ケイデンスに基いて行われるプランニングイベントです。
-
Program Kanban (プログラムカンバン)
プログラムおよびソリューション カンバンシステムは、フィーチャーとケイパビリティのフローを、アイデアから分析、実装、リリースまで、コンティニュアスデリバリーパイプラインを通じて可視化し管理する方法です。
R
-
Release on Demand (リリースオンデマンド)
リリースオンデマンドは、要望に応じて迅速かつ段階的に新機能を本番環境にデプロイしカスタマーにリリースするプロセスです。
-
Release Train Engineer, RTE (リリーストレインエンジニア)
リリース トレインエンジニア (RTE) は、アジャイルリリーストレイン (ART) のサーバントリーダー兼コーチです。RTEの主な仕事は、ARTイベントとプロセスを促進し、バリューを実現する上でチームを支援することです。RTEはステークホルダーとコミュニケーションをとり、問題があれば上層部にエスカレーションし、リスクを管理し、弛まぬ改善を推進します。
-
Roadmap (ロードマップ)
ロードマップは、イベントのスケジュールや、プランニング可能な範囲で計画されるソリューションの成果物に対するマイルストーンを示すものです。
S
-
SAFe for Government (SAFeフォーガバメント)
SAFe for Governmentはパブリックセクターの組織が行政の世界でリーンアジャイルを実践する上で役に立つ成功パターンのセットです。
-
SAFe for Lean Enterprises (SAFeフォーリーンエンタープライズ)
SAFe for Lean Enterprisesは、リーン、アジャイル、DevOps向けの実証され、インテグレーションされたプリンシプル、プラクティス、コンピテンシーのナレッジベースです。
-
SAFe Implementation Roadmap (SAFeインプリメンテーションロードマップ)
SAFe インプリメンテーションロードマップは、概要図と12の記事のシリーズから構成されています。ここで、SAFeの導入を成功させるために効果的であると判明している戦略および順序付けられた一連の作業を記述します。
-
SAFe Program Consultant, SPC (SAFeプログラムコンサルタント)
認定SAFeプログラムコンサルタント (SPC) とは、企業のソフトウェアおよびシステムの開発プロセスを改善するため、自らが持つSAFeの技術的な知識と本質的な動機を組み合わせるチェンジエージェントです。SPCは、SAFeの導入を成功させる上で、不可欠な役割を果たします。SPCは、ビジネスとテクノロジーのリーダー、ポートフォリオ/プログラム/プロジェクト管理者、プロセスリード、アーキテクト、アナリスト、コンサルタントなど、多数の社内外の役割から構成されます。
-
Scrum Master (スクラムマスター)
スクラムマスターは、アジャイルチームのサーバントリーダー兼コーチで、スクラム、エクストリームプログラミング (XP)、カンバン、SAFeについてチームの教育を支援し、合意済みのAgileプロセスの順守を徹底します。また、障害の排除を支援するほか、ハイパフォーマンスチームの原動力、継続的なフロー、弛まぬ改善のための環境を醸成します。
-
ScrumXP (スクラムXP)
スクラムXPは、SAFeの機能横断的でセルフオーガナイズされたチームがバリューをデリバリーするための軽量なプロセスです。スクラムXPでは、スクラムプロジェクト管理プラクティスのパワーをエクストリームプログラミング (XP) のプラクティスと組み合わせます。
-
Set-Based Design (セットベースデザイン)
セットベースデザイン (SBD) は、開発プロセス期間にできるだけ長く要求と設計オプションを柔軟に保つプラクティスです。SBDでは、単一ポイントのソリューションを予め選択するのではなく、複数のオプションを特定して同時に調査し、時間の経過とともにより劣る選択肢を排除します。前提条件を検証した後でのみ技術的ソリューションをコミットすることで、設計プロセスの柔軟性が向上し、より良い経済結果が得られます。
-
Shared Service (シェアドサービス)
シェアドサービスは、アジャイルリリーストレイン (ART) やソリューショントレインの成功に必要な専門的な役割、人材、サービスを表しますが、専任ではありません。
-
Solution (ソリューション)
各バリューストリームでは、エンタープライズの内部カスタマーか外部カスタマーかを問わず、カスタマーに提供される1つ以上のソリューションが創出されます。ソリューションはプロダクト、サービス、またはシステムとなります。
-
Solution Architect/Engineer (ソリューションアーキテクト/エンジニア)
ソリューション アーキテクト/エンジニアは、開発中のシステムやソリューションが意図する目的に適していることを保証するため、ソリューショントレイン全体で共有されている技術的見解および構造上の見解を定義し、伝える責任を負います。
-
Solution Backlog (ソリューションバックログ)
ソリューション バックログは、今後のケイパビリティとイネーブラーのためのホールディングエリアです。それぞれが複数のARTにまたがることができ、ソリューションの進化やアーキテクチュラルランウェイの構築を目的としています。
-
Solution Context (ソリューションコンテキスト)
ソリューションコンテキストは、ソリューションの運用環境の極めて重要な側面を明らかにします。これにより、ソリューション自体の要件、使用法、インストール、運用、およびサポートの本質的な理解が得られます。ソリューション コンテキストは、リリース オンデマンドの機会と制約に大きく影響します。
-
Solution Demo (ソリューションデモ)
ソリューションデモは、ソリューショントレインからの開発の成果がインテグレーションされ、評価され、カスタマーやその他のステークホルダーに披露する場です。
-
Solution Intent (ソリューションインテント)
ソリューションインテントは、現在や今後のソリューションの振る舞いに対する知見を保存、管理、伝えるためのリポジトリです。必要に応じて、これには固定および変更可能な仕様と設計、適用される規格/システムモデル/機能テスト/非機能テストの参照、およびトレーサビリティが含まれます。
-
Solution Management (ソリューションマネジメント)
ソリューションマネジメントは、経時的にカスタマーのニーズを満たす、魅力的で、経済的に妥当な、ソリューションが実現可能で、持続可能な大規模ビジネスソリューションの構築を定義し支援する責任を負います。
-
Solution Train (ソリューショントレイン)
ソリューショントレインは、複数のアジャイルリリーストレイン (ART) の調整やサプライヤーの貢献が必要となる大規模で複雑なソリューションを構築する際に採用される組織的な構造です。また、ソリューショントレインは、ソリューションのビジョン、バックログ、ロードマップに加え、同じプログラムインクリメント (PI) を使用して、ビジネスとテクノロジー共通のミッションに合わせて各ARTのベクトルを揃えます。
-
Solution Train Engineer, STE (ソリューショントレインエンジニア)
ソリューショントレインエンジニア (STE) は、ソリューショントレインのサーバントリーダー兼コーチで、バリューストリームにおいてARTとサプライヤーすべての作業が円滑に進むよう支援し、指導します。
-
Spanning Palette (スパニングパレット)
スパニングパレットには、特定のチーム、プログラム、ラージソリューション、またはポートフォリオのコンテキストに適用されるさまざまな役割やアーティファクトが含まれています。
-
Story (ストーリー)
ストーリーは、ユーザーにとって望ましい機能を、ユーザーのわかる言葉で簡潔に記述したものです。 アジャイルチームは、システム機能を小さく縦にスライスしたものを実装し、単一のイテレーションで完了できるようにサイズを調整します。
-
Strategic Theme (ストラテジックテーマ)
ストラテジックテーマはポートフォリオとエンタープライズの戦略を結びつけたビジネスオブジェクティブを差別化するものです。ポートフォリオ戦略に影響し、ポートフォリオに関連する意思決定を行うため、ビジネスの状況に関する情報を提供します。
-
Supplier (サプライヤー)
サプライヤーは、ソリューショントレインやアジャイルリリーストレインがカスタマーにソリューションを提供するのに役立つコンポーネント、サブシステム、またはサービスを開発して提供する社内外の組織です。
-
System Architect/Engineer (システムアーキテクト/エンジニア)
システムアーキテクト/エンジニアは、開発中のシステムやソリューションが意図する目的に適していることを保証するため、共有されている技術的見解および構造上の見解をアジャイルリリーストレイン (ART) 向けに定義し、伝える責任を負います。
-
System Demo (システムデモ)
システム デモは、アジャイルリリーストレイン (ART) のすべてのチームから提供された最新のイテレーション向けの新しいフィーチャーの集約化された見解を提供する重要なイベントです。各デモでは、プログラムインクリメント (PI) 中の進捗状況の客観的な指標をARTのステークホルダーに提供します。
-
System Team (システムチーム)
システムチームは、アジャイル開発環境の構築および支援を補佐する特殊なアジャイルチームです。通常コンティニュアスデリバリーパイプライン対応のツールチェーンの開発およびメンテナンスなどが含まれます。また、システムチームは、アジャイルチームからの資産のインテグレーションをサポートすることや、必要に応じてエンドツーエンドのソリューションテストを実行すること、デプロイとリリースオンデマンドを支援することもあります。
T
-
Team and Technical Agility (チーム&テクニカルアジリティ)
チーム&テクニカルアジリティコンピテンシーは、ハイパフォーマンスなアジャイルチームや、複数のアジャイルチームの集合体のチームが、彼らのカスタマーに対するハイクオリティなソリューションを作り上げるために使用する、重要なスキル、リーンアジャイルプリンシプル、プラクティスについて記述されたものです。
-
Team Backlog (チームバックログ)
チーム バックログには、プログラムバックログから生じるユーザーおよびイネーブラーのストーリーに加え、チーム内の事情に基づいてチーム内で生じるストーリーが含まれます。これには、チームがシステムの一部を前進させるために必要なすべてのものを表す、その他の作業項目も含むことがあります。
-
Team Kanban (チームカンバン)
チームカンバンは、ワークフローを可視化し、仕掛かり中の作業 (WIP) 制限を設定し、スループットを測定し、プロセスを継続的に改善することによってバリューフローを促進する手法です。
V
-
Value Stream Coordination (バリューストリームコーディネーション)
バリューストリームコーディネーションは、依存関係を管理し、バリューストリーム間の相互接続のみに存在する機会を活用する方法を定義します。
-
Value Stream KPIs (バリューストリームKPI)
バリューストリームKPIは、バリューストリームが予測されるビジネス成果に対し、どのようにパフォーマンスを発揮しているかを評価するための定量化可能な指標です。
-
Value Stream (バリューストリーム)
バリューストリームは、カスタマーへの継続的なバリューフローを提供するソリューションを実装するために組織が使用する一連のステップを示します。
-
Vision (ビジョン)
ビジョンは、開発中のソリューションの将来の状態を説明するものです。ビジョンは、カスタマーとステークホルダーのニーズに加え、これらのニーズを満たすために提案されたフィーチャーとケイパビリティも反映します。
W
-
Weighted Shortest Job First, WSJF (ウェイテッドショーテストジョブファースト)
Weighted Shortest Job First (WSJF)は、経済的なメリットを最大限創出するため、作業 (フィーチャー、ケイパビリティ、エピックなど)を順序付けするために使用される優先順位付けモデルです。 SAFeでは、遅延コスト (CoD)を作業規模で割って算出された値で見積るのがWSJFとなります。